測量士補 過去問
令和7年度(2025年)
問1

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問題

測量士補試験 令和7年度(2025年) 問1 (訂正依頼・報告はこちら)

次のa〜eの文は、測量法(昭和24年法律第188号)に規定された事項について述べたものである。明らかに間違っているものだけの組合せはどれか。次の選択肢から選べ。

a. 「測量」とは、土地の測量をいい、地図の調製や測量用写真の撮影は含まない。
b. 「測量作業機関」とは、測量計画機関の指示又は委託を受けて測量作業を実施する者をいう。
c. 「測量標」とは、永久標識、一時標識及び仮設標識をいう。
d. 国土地理院長の承諾を得ないで、基本測量の測量標を移転してはならない。
e. 公共測量は、「基本測量」、「公共測量」又は「基本測量及び公共測量以外の測量」の測量成果に基づいて実施しなければならない。
  • a、b
  • a、e
  • b、c
  • c、d
  • d、e

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は、測量法(昭和24年法律第188号)に基づいて正誤判断するものです。間違っている部分には×を、正しい部分にはをつけて一つずつ整理するとわかりやすいです。

選択肢1. a、b

a 「測量」とは、土地の測量をいい、地図の調製や測量用写真の撮影は含まない。

「測量」とは、土地の測量だけでなく、地図の作成や測量用写真も含まれます。(UAV写真測量、ドローン測量など)そのため、土地測量だけに限定されるものではありません。よって、これが誤りです。

 

b「測量作業機関」とは、測量計画機関の指示又は委託を受けて測量作業を実施する者をいう。

これは法令に基づく定義通りなので正しいです。

選択肢2. a、e

e 公共測量は、「基本測量」、「公共測量」又は「基本測量及び公共測量以外の測量」の測量成果に基づいて実施しなければならない。

公共測量の定義は「基本測量」または「公共測量」の測量成果に基づいて実施する必要があると定められています。「基本測量及び公共測量以外の測量」は間違いです。よって、これが誤りです。

 

aも誤り

選択肢3. b、c

c 「測量標」とは、永久標識、一時標識及び仮設標識をいう。

測量標とは、測量作業にて使用される標識のことを言います。

三角点、水準点などの永久標識や、仮設杭などの仮設標識も含みます。なのでこれは正しいです。

 

b も正しい

選択肢4. c、d

d. 国土地理院長の承諾を得ないで、基本測量の測量標を移転してはならない。

これは正しい記述です。三角点など基本測量で使用される測量標は、国土地理院長の許可を得なくては移動できません。

 

cも正しい

 

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02

以下、解答です。

選択肢1. a、b

不正答です。

選択肢2. a、e

正答です。

選択肢3. b、c

不正答です。

選択肢4. c、d

不正答です。

選択肢5. d、e

不正答です。

まとめ

・a

測量法第3条で「測量」とは「土地の測量および地図の調製・測量用写真の撮影を含む」と明記されています。

よって、間違いです。

 

・b

測量法第8条通りの正しい定義です。

 

・c

測量法第10条通り正しい定義です。

 

・d

測量法第22条に基づき、国土地理院長の承認(承諾)が必要です。

 

・e

測量法上、「公共測量は、基本測量又は公共測量の測量成果に基づく」となっており、「基本測量及び公共測量以外の測量」の測量成果は含みません。

よって、間違いです。

 

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