測量士補(そくりょうしほ)とは、日本の測量法に基づく国家資格であり、測量士の補助業務を行うことができる資格です。測量業務の基本的な知識と技能を持つことを証明するもので、主に測量士の指導のもとで作業を行います。
測量士補 過去問
解説あり
試験最新情報
令和8年度(2026年) 試験日
2026年5月17日(日)
試験日まで、10日
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測量士補について
測量士補とは
測量士補の仕事内容
測量士補は、測量士の指示のもとで測量業務を行うのがメインの仕事です。
① 測量計画の準備
必要な地図や資料、測量機器(トータルステーション、GNSS受信機など)の準備を行います。
特に、測量機器のセットアップは測量士補の大切な仕事のひとつです。
② 現場での測量作業
基準点測量、水準測量、地形測量、GNSS測量、写真測量など実際に現場へ行って、土地の高さや位置を測ります。
③ 測量データの整理・計算
測定データをPCに取り込み、必要な計算(距離や面積の算出)を行い、測量結果をまとめて報告します。
CADソフトを使って地図や図面を作成することもあります。
測量士補になるには
測量士補になる方法は、試験合格ルートと、学校・養成施設ルートがあります。
どちらの方法でも、最終的には国土地理院への登録申請が必要です。
1. 測量士補試験に合格する
国土地理院が実施する測量士補試験に合格すると、測量士補になるための資格要件を満たします。
ただし、合格しただけで自動的に登録されるわけではありません。試験合格後に登録申請を行い、
測量士補名簿に登録されて、正式に測量士補になります。試験合格による登録申請では、登録免許税15,000円がかかります。
2. 大学・短大・高専や養成施設などを通じて登録する
試験を受けなくても、大学、短期大学、高等専門学校で定められた科目を修めて卒業した場合や、
国土交通大臣登録の測量士補養成施設を修了した場合などは、登録申請によって測量士補になることができます。
学位授与機構による学士の学位授与を通じたルートもあります。
勉強方法
必要な勉強時間
合格率は30~40%程度で、しっかり対策すれば十分合格できる試験です。
目安としては、初心者なら → 100~150時間(1~2ヶ月程度)、理系や測量の知識がある人なら → 50~80時間必要です。
1日 1~2時間 ずつ勉強すれば、2ヶ月で無理なく合格レベルに到達できると思われます。
効率的な学習方法
測量士補試験はしっかり対策すれば十分合格できる試験です。
① 過去問を解いて試験の全体像をつかむ
② 測量法と基礎知識を押さえる
③ 計算問題(角度・距離・座標計算)を攻略する
測量士補試験では計算問題が必ず出題されます。よく出る公式をメモして、何度も解くことが必要です。
④ GIS・GNSS・ドローン測量・三次元点群測量の最新技術を押さえる
最近の試験では最新技術に関する問題も増えています。
国土地理院の公式HPなど「測量最新技術」について解説しているページを確認しましょう。
関連資格
測量士補の関連資格
① 測量士
測量士補の上位資格で、測量業務の責任者になることができます。
試験に合格するか、特定の大学(短大・高専)の学科を卒業された方は、実務経験(大卒で1年、短大・高専で3年)を積むことで測量士になることができます。なお、測量士補試験合格だけでは実務経験を積んでも測量士登録はできません。
② 土木施工管理技士
1級・2級があり、1級取得で大規模工事の現場監督になることができます。
③ 地理空間情報専門技術者
近年注目されている「地理情報システム(GIS)」の専門資格で、ドローン測量や3D地図作成など、最新技術を使う業務に有利です。
④ ドローン関連資格
「無人航空機操縦技能証明(ドローン操縦資格)」 を取得すると、ドローン測量ができます。
国土交通省の「無人航空機の飛行許可・承認資格」 も取得しておくと有利です。
⑤ 不動産鑑定士・土地家屋調査士
「不動産鑑定士」は土地の価値を評価する専門家、「土地家屋調査士」は土地や建物の登記に必要な測量を行います。
試験の概要
試験会場
測量士補試験の試験地は、北海道、宮城県、秋田県、東京都、新潟県、富山県、
愛知県、大阪府、島根県、広島県、香川県、福岡県、鹿児島県、沖縄県の14か所です。
実際の試験会場は、受験票や国土地理院の会場一覧で確認します。
会場確保の都合により、近隣府県に変更されたり、追加されたりする場合もあります。
試験日時
例年5月中旬~下旬に行われています。
令和8年(2026年)
・試験日:2026年5月17日(日)
・試験時間:13:30~16:30(3時間)
・入室:12:30~13:20
(試験の説明があるため、13:00までに試験室に入る必要があります。)
出題内容
測量の基礎知識から最新技術まで幅広い範囲から出題されます。
測量士補試験の公式な試験科目は、次の4科目です。
① 測量に関する法規
② 測地測量
③ 測図測量
④ 応用測量
このほか、各科目に関連して、技術者倫理、測量の基準、基礎的数学、三次元点群測量も出題対象です。
なお、現在の測地測量は、従来の多角測量、GNSS測量、水準測量をまとめた科目です。
出題方法
測量士補試験は筆記試験です。
択一式で全28問出題されます。
受験申込方法
測量士補試験の受験申し込み方法は、「書面申請」と「電子申請」の2つの方法があります。
① 書面申請(郵送または持参)
受験願書は、国土地理院本院、各地方測量部、沖縄支所、各都道府県の土木関係部局の主務課、(公社)日本測量協会本部および各支部で配布されており、窓口か郵送での取り寄せとなります。受験願書の提出方法は、「国土地理院 総務部総務課 試験登録係」まで持参するか、簡易書留郵便で郵送します。
② 電子申請(オンライン申請)
令和7年の試験から、電子申請が可能になりました。
e-Gov(電子政府の総合窓口)を利用して申請します。
e-Govのアプリケーションをダウンロードし、インストールし、アプリ内で「測量士補試験の受験願書の提出」を検索し、申請を開始してください。
受験申請受付期間
・受付期間:2026年1月5日(月)~1月22日(木)
・電子申請の受付時間:8:30~24:00(最終日は23:59まで)
受験手数料
測量士補試験の受験手数料は、申請方法によって異なります。
書面申請(郵送または持参):2,850円(収入印紙を願書に貼付)
電子申請(オンライン申請):2,800円(電子納付)
受験票の交付
受験票は、4月下旬以降に、受験番号と試験会場を記載したうえで受験者に送付されます。
なお、5月7日を過ぎても受験票が届かない場合は、
5月14日までに国土地理院へ問い合わせる必要があります。
免除制度
試験科目の免除制度はありません。
合格発表
・発表日時:2026年6月25日(木)9:00
・合格者の掲示:ホームページ等で一定期間公表
・通知:合格者は合格証書、不合格者は結果通知書(点数付き)が送付されます。
合格情報
合格基準
測量士補試験の合格基準は、700点満点中450点以上の得点です。これは、全28問中18問以上の正解に相当し、正答率約65%以上が必要となります。
試験概要:
問題数:全28問
配点:1問25点
満点:700点
合格基準:450点以上(18問以上の正解)
合格率
近年の合格率は約30%前後で推移しています。2025年は51.2%と近年で高めでした。
合格率が上下する主な理由は、合格基準が毎年一定(700点中450点)のため、問題の難易度によって合格者数が変わるからです。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2025(令和7年) | 13,363人 | 6,837人 | 51.2% |
| 2024(令和6年) | 13,633人 | 4,276人 | 31.4% |
| 2023(令和5年) | 13,480人 | 4,342人 | 32.2% |
| 2022(令和4年) | 12,556人 | 5,540人 | 44.1% |
| 2021(令和3年) | 12,905人 | 4,490人 | 34.8% |
登録通知書の交付
試験に合格したあと、測量士補として正式に登録されるには、国土地理院への登録申請が必要です。
資格要件を満たした人が測量士補名簿に登録されて、はじめて正式な測量士補になります。
試験合格による登録申請では、登録免許税15,000円がかかります。
登録申請が受理されてから登録までの標準事務処理期間は50日間です。
時期によっては、これより長くなる場合もあります。
郵送で登録申請した場合は、登録後に登録通知書が送付されます。
電子申請で登録申請した場合は、e-Gov上で電子公文書(PDF)の登録通知書が交付され、郵送はされません。
有効期間
測量士補の登録には、有効期限はありません。
更新手続きも不要です。
また、登録申請の期限もありません。資格要件を満たしていれば、あとから申請することもできます。